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【小説】節穴プレイ 前戯

 彼は、そっと椅子に腰を下ろす。
「相手方、洩らした内容、そして事実の存否。―全て、言う気はないのだね?」
 自体は不快でない低い、落ち着いた声と話し方。しかし、その問いかけには、気味の悪い粘り気があった。
 おぞましい、そう感じて男は口を開き、声を荒げた。
「ここは、狂っている。それを伝えて何が悪い!」
 重い扉の開く音がし、黒髪の小柄な男が入ってきた。灰色に塗られた、古い金属製の手押し車を押している。彼が一歩進むたび、ゴムの小さな車輪が、しりしり、と音を立てる。
 小柄な男は、そっと二人の脇に立った。左目に白いガーゼの眼帯を付けた、若い―まだ少年とも言えそうな―顔をしている。表情は無い。哀れんでいるような、悲しんでいるような。ただただ青白い。
「確認はした」
 取り調べをしている青年は、いかにも楽しげな笑みを浮かべた。これからどんなことをしようか、期待と、高揚感に満ちた、まるで子供が、新しい玩具を得たときのような笑みを。整った顔立ちが見せる、素晴らしく美しい表情に、男はしかし、冷や汗が吹き出て止まらなかった。
「今後、何が為されても、貴殿は承知の上なのだからな」
 青年は声を立てて笑った。眼帯の男が近づいた。と、同時に指先に激痛が走った。
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[ 2009年02月04日 21:14 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)
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