宇宙‐そらもしくはうみ‐

悠久の時の流れと、果てしなき広がりを持つもの……
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【小説】ふしあなぷれい

+(まだ中途ですが…)筆者コメ
 今年の2月辺りから書いている二次創作ですが、キャラを崩壊させていることが恐ろしく、また内容が社会的に逸脱してもいるのでUPがなかなかできませんでした。
 けれども、この度意を決して、fc2にUPすることにしました。
 見ていただいた方には感謝したいと思います。  無機的な白い壁が続く廊下は医院を連想させる。しかし、ここは医院ではない。
 入れられたが最後、どのような形にせよ「死」が待つ施設だ。医院にしたところで、治療の名の下に患者に終の住み処を提供しているのだから、大差は無いのかもしれないが。
 守衛に軽く挨拶をして、入ってきたのは親衛隊所属の若い士官である。軽い挨拶といっても軍隊式の敬礼だから、世間一般からすれば充分硬い。
 顔立ちは整いすぎているくらいに整っていて、綺麗だ、という形容が相応しいが、どこかしら陰欝さも感じさせる青年だ。
「また大尉殿は捕虜相手にお楽しみかよ」
「いい趣味だよ」
 ひそひそと囁かれる陰口には耳も貸さず、青年は奥に進んでいく。
 二十四歳という若さにして、親衛隊の大尉に任じられ、パイロットとして戦績を挙げている彼は周囲から優秀な軍人だと認識されている。憧憬もされれば嫉妬もされる。
 それらの愚にもつかない非難を、下らない、と切り捨てられるほどに彼は薄情でもなく不義理でもない。
 青年はポケットから鍵を取り出すと、分厚い金属製の白い扉を引き、一室に入っていった。はっきりと管轄しているとも言えない施設の合鍵を、一士官が持っていることは、それ自体異常なことだが、誰も咎める者は無い。
 中には椅子に縛りつけられた男が一人いた。

 年の頃は青年よりも少し上、二十代後半であろうか。施設に拘留されていたために、少しやつれて小汚い印象も受けるが、兵士らしい逞しい体格である。
 上目遣いに青年を見るその目には、怒りが満ちている。青年は正面に立って、きっ、と見下ろした。視線が鋭くかち合う。
 脇に立っている看守のような立場の人間から、薄い紙一枚に収まる調書を手渡された彼は、訊問対象の男の正面に置かれたそれなりに質の良い椅子に腰を下ろした。男が古ぼけて所々錆の浮いた折畳み椅子に座らされているのとは、対照的な扱いだ。
「こちらが担当官に代わって貴様の訊問を担当されることになった、プラート大尉だ」
 青年を紹介した看守は、小声になって続けた。
「大尉殿がいらっしゃった以上は、貴様も五体満足の無事でいられると思うなよ。今までの取調べは何て生温かったのかと思うだろうさ」
 忠告とも脅しとも取れることを、嫌らしげに告げる看守を、無駄口を叩くなとばかりに青年は睨んだ。虚勢や威嚇の類には慣れている筈の看守も、この青年には一睨みされただけで、肝が冷え、縮み上がるような気持ちになる。
 看守は早々に退出し、部屋には男と青年の二人だけになった。
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[ 2008年07月12日 03:57 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)
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