宇宙‐そらもしくはうみ‐

悠久の時の流れと、果てしなき広がりを持つもの……

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【二次創作小説】「わらぐつの中の神様」改

小学5年生の国語の教科書に載っている、「わらぐつの中の神様」の改悪もしくは後日談を考えました。

「嫌だ、生きてるなんてみったぐねぇ」
 女の子は学校から帰るなりそうお祖母ちゃんに切り出しました。
「おめさ、何を言ってるだ!」
 驚くお祖母ちゃんの前で涙をこぼす女の子。
「頼む、おらを殺してけれ!」

 一体何がそんなにも彼女を追い詰めたというのでしょう。
 実はあの後、お祖母ちゃんの話に胸を打たれた彼女は、素直にわらぐつを履いて学校に行ったのです。
 ところが、それが原因で同級生を初めとした生徒に笑われ蔑まれてしまいました。

 おまけに、攻撃はそれ以外の点にも及びました。
「でさ、前から思ってたんだけどぉ、その喋り方何なワケ?超ウケるんですけど」
 確かに、都市部を離れたこの地域内にあっても、女の子のような話し方をする人はとても少ないのでした。

 お祖母ちゃんは死を口にする孫を目にして思い余り、気付けば、わなわなと震えながら鎌を手にしていました。
「おらの…おらの作ってきたわらぐつ……じいちゃんが褒めてくれた、おらのわらぐつ…」
 生活を支え、亡きお祖父ちゃんとの馴れ初めともなったわらぐつ。

 それを否定されることは彼女の人生を否定されることでもありました。
 加えて孫も侮辱されてしまったとあっては……。
 お祖母ちゃんはふらふらと戸を開けると、あぜ道を駆け出して行きました。

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[ 2015年07月20日 19:12 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)

【小説】節穴さんの誕生

拘束した上で、目も閉じられないよう固定する。そこに光を照らす。
これには疲労した人間を眠らせないという効果があるそうだ。

傍らに一人だけ青年将校が立っている。背が高く、整った顔立ちをしている。固い表情からは何を考えているか窺い知れない。

「何をされても、口を割りません。僕は」

気丈にも台の上の彼は言う。それまでに散々何時間も暴力を受け、皮下出血や傷のある体で尚も抗う。
殊勝なことである。しかし、もう将校にはどうでも良いことであった。
確かこの者は内通、脱走をしようとしたのであったか。その罪状すら将校は適当にしか把握していなかった。

「そうか。…よろしい」

その言葉を許しの意図と捉えてか、心なしか脱走者の表情が安らぐ。

「残念だ。君も志を同じくし、共に国家の繁栄と防衛の一助たらんことを願っていると思ったのに」

確かに脱走者にとってもそうであった。ある時までは。

「貴方には分からないかもしれませんが。敵…だと思っていた人たち、あの人たちが教えてくれた平和と自由は本当に素晴らしかった」

彼は主張した。

「今こそむしろ和睦をすべきと私は…あ」

口を止めたのは、将校から発せられる気配が変わったのを感じ取ったからだ。穏やかに、笑ってすらいるのに。どうして。

「我々が追い求めるべき理想は一つ。その実現の前には無限の闘争がある。それを超えた先にしか真の平和も自由もない。それ以外の全ては偽りだよ」

長年一緒に戦って何故それを忘れたのかと不思議そうに将校は続けた。

「あ、あなた方は間違っている」

震えた声で言う彼の瞳を将校が覗き込むようにじっと見ている。緑色の、視力は良いが取り立てて変わったところもないはずの瞳。

「綺麗な、澄んだ目をしているというのに。同志の啓蒙を受けてきたにもかかわらず、ひらくことは無かったか…」

将校が取り出したのは、刃物。
その禍々しさに脱走者はおののいた。ここに来て拘束されていることに焦る。

「見えない目なら、要らぬよな」

抵抗のできない彼の左目の縁に刃物を突き立て、将校は流血をもろともせず、ぐりんと眼球を抉り取った。勿論視神経も断ち切れた。

激痛に呻く彼はやがて気を失ってか言葉を失くし、将校はくり抜いた眼球を液体の入った壜の中に、す、と落とした。
こんな物でも標本として欲しがる人間がいるのであった。そうでなくてもいささか勿体無い。

風の噂で伝わり、将校に「節穴さん」というあだ名がつく元となった一件だった。
[ 2015年06月27日 23:28 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)

小説

 色々あって更新が滞っていましたが、漸く小説に着手出来たので掲載しておきます。
 6月の物損事件(w で失われたデータは元に戻らないことが分かったので、これから記憶により復元していきたいと思っていますが、ある程度、話が進んでからの作業になるかと思います。

 追記に貼ります。
[ 2010年03月02日 14:10 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)

【小説】百年の歴史の末に

 久しぶりの小説更新。
 読む人によっては不快になるかもしれないので追記に載せます。

 自分で書いていたのにタイトルさえ忘れた。100年しか覚えてない。百年記にでもしたほうが宜しいか。
 ところでこれはBLに当てはまるのだろうか。当てはまるようで、当てはまるのか怖い。だが思い切って「テーマ」をBL連載小説に設定してみた。

 自分では、RPGでよくある装備を全部取られた低レベルの人の戦いを想像してリアルに再現したつもり。

 では追記をごらんあれ。

[ 2009年04月14日 04:08 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(1)

【小説】節穴プレイ 前戯

 彼は、そっと椅子に腰を下ろす。
「相手方、洩らした内容、そして事実の存否。―全て、言う気はないのだね?」
 自体は不快でない低い、落ち着いた声と話し方。しかし、その問いかけには、気味の悪い粘り気があった。
 おぞましい、そう感じて男は口を開き、声を荒げた。
「ここは、狂っている。それを伝えて何が悪い!」
 重い扉の開く音がし、黒髪の小柄な男が入ってきた。灰色に塗られた、古い金属製の手押し車を押している。彼が一歩進むたび、ゴムの小さな車輪が、しりしり、と音を立てる。
 小柄な男は、そっと二人の脇に立った。左目に白いガーゼの眼帯を付けた、若い―まだ少年とも言えそうな―顔をしている。表情は無い。哀れんでいるような、悲しんでいるような。ただただ青白い。
「確認はした」
 取り調べをしている青年は、いかにも楽しげな笑みを浮かべた。これからどんなことをしようか、期待と、高揚感に満ちた、まるで子供が、新しい玩具を得たときのような笑みを。整った顔立ちが見せる、素晴らしく美しい表情に、男はしかし、冷や汗が吹き出て止まらなかった。
「今後、何が為されても、貴殿は承知の上なのだからな」
 青年は声を立てて笑った。眼帯の男が近づいた。と、同時に指先に激痛が走った。
[ 2009年02月04日 21:14 ] カテゴリ:小説 | TB(0) | CM(0)
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愚痴と空想が多めのblogです。
でも、楽しませる気持ちは…少しは、あるよ。

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